梅雨明けの虫たち

梅雨が開けたこともあって、
夏の虫たちが目に付くようになってきました。

ケラ池にはシオカラトンボやネキトンボ、オニヤンマなどが飛来しています。
でも写真が撮れたのはこれ・・・

アキアカネ未♀170718
アキアカネ

まだ若いメスのアキアカネです。
どこかの田んぼで生まれて、これからもっと高い山に移動するのでしょう。
秋になると赤く色付き、繁殖のため山から降りてきます。

野鳥の森では、ミヤマカラスアゲハが遊歩道に降りて、
吸水する姿を見るようになりました。

ミヤマカラスアゲハ♂170718
ミヤマカラスアゲハ

こちらもまだ翅に傷がない、羽化して間もない若いオスの個体です。
吸水行動は若いオスに多く見られ、
水に溶けているナトリウム等を摂取していると言われています。

春の虫の生き残りもいました。

ダビドサナエ交尾170721
ダビドサナエの交尾

5月頃から渓流を飛び始めるダビドサナエです。
標高が高い軽井沢では、出現が遅いらしく、
8月初旬頃まで見られる事があります。

大塚

昨日の虫いろいろ

昨日の巡回では、昆虫の写真もいくつか撮影していました。
まずはゼフィルスと呼ばれるグループの、ちょっと大きなシジミチョウから。

ウラゴマダラシジミ170707
ウラゴマダラシジミ

翅の裏が白く、黒いまだら模様があることから、裏胡麻斑小灰蝶と呼ばれています。
「ゴマダラ」と付く虫はいろいろありますが、漢字をそのまま読むと「ゴママダラ」。
読みにくいから「マ」が省略されたんでしょうか?

ウラゴマダラシジミ表170707
ウラゴマダラシジミの表側

翅を開いて表面も見せてくれました。
綺麗な水色の模様があります。
まだ傷の無い、羽化して間もない個体のようです。

ホシミスジ170707
ホシミスジ

小さな広場に、ホシミスジがやたらに飛んでいました。
こちらもまだ新鮮な個体が多かったようですが、
なかなか静止してくれないので、じっくり観察できません。
他にはやはり新鮮なシータテハやルリタテハ、スジグロシロチョウ、
ちょっと翅が破れたイチモンジチョウなどを見かけました。

ミツバウツギの葉の上では、こんな綺麗なコガネムシも見つけましたよ。

オオトラフコガネ170707
オオトラフコガネ

コガネムシの仲間は金緑色か黒・茶系が多いですが、
本種は「虎斑」というだけあって、黒地に黄色い模様があります。
これはオスの特徴で、触角の先も大きくなっています。
今の季節だけに見られる種類なので、見つけるとちょっとうれしくなります。

大塚

葉上の小さい甲虫たち

今日の軽井沢は午前中、どんよりとした曇り空で、小雨がぱらつく天気でした。
そんな薄暗い森の中、鳥獣保護区管理員の業務で遊歩道を巡回しましたよ。

森の入口では、先日オオルリのメスが口にくわえていた、
ジョウカイボンがとまっていました。

ジョウカイボン170628
ジョウカイボン

カミキリムシのような姿ですが、実は肉食で、
他の虫を捕まえてムシャムシャと食べてしまいます。

しばらく歩くと、今度はハナムグリの仲間を見つけました。

アオアシナガハナムグリ170628
アオアシナガハナムグリ

脚が長くて、少しスマートな感じがします。

オトシブミのゆりかごがいくつも落ちているので、
成虫がいないかと葉の上を探しましたが、見つかりません。
代わりに、クモの糸が引っかかって宙吊りになっているゆりかごを見つけました。

ゆりかご宙吊り170628

アブラチャンを巻いているので、ヒゲナガオトシブミのゆりかごでしょう。
風で枝が揺れるたびにクルクルと回転していて、
このまま幼虫が孵ったら、目が回るのではないでしょうか?

あちこちにホタルの姿もありました。

オバボタル170628
オバボタル

と言ってもこのオバボタル、成虫は光りません。
昼行生で、オスは立派な触角を使い、嗅覚でメスを探すといわれています。

こちらもホタル・・・。

カクムネベニボタル170628
カクムネベニボタル

ニホンベニコメツキというそっくりさんな虫がいて、
有毒のカクムネベニボタルに擬態しているといわれています。
つまりこちらが、真似されている本家さん。

梅雨時期は花も少なく、葉が茂って野鳥が見にくい季節ですが、
こんな虫たちを捜して森の中を歩いてみてはいかがでしょう?

大塚

エゾハルゼミシーズンに突入

軽井沢野鳥の森はすっかり木の葉が展葉し、
新緑が眩しい季節となりました。

野鳥たちは本格的に繁殖シーズンを迎えていて、
私たちが掛けた巣箱でも、ヤマガラが育雛中、
シジュウカラは抱卵に入っています。

ただ、野鳥の姿はというと、
木の葉に遮られてなかなか見つける事ができなくなってきます。
さらに、天気が良い日中には、
にぎやかなセミの声に圧倒されるのか、
さえずる野鳥も少なくなってしまいます。

さて、そのセミの声の主が、
今日はたまたま道標の支柱にとまっていました。

エゾハルゼミ170528
エゾハルゼミ

高原の初夏の風物詩、エゾハルゼミです。

ある程度標高が高い森で見られるハルゼミの仲間で、
軽井沢では5月中旬ごろから鳴き始め、7月初め頃まで声が聞かれます。
合唱性があり、1匹が鳴き始めると次々鳴き始め、
森の中がエゾハルゼミの声に包まれる感じです。
しかし、しばらく鳴くと、徐々に静かになっていくのです。

ちなみに、野鳥の森あたりで聞くハルゼミの仲間はこのエゾハルゼミだけですが、
追分あたりまで西に行くと、ハルゼミという別種のセミも鳴いています。
こちらは松林によくいる、暖かい地方でも見られるセミです。

ただ、野鳥の森と同標高にある私の自宅でも鳴いているので、
単純に標高で分布が決まる訳でもないようです。
アカマツは、どちらにも生えているし・・・。

これら2種類のセミの、町内での分布を調べてみたら、
ちょっとおもしろいかもしれませんね。

大塚

オオセンチコガネの墓場

今年の正月三箇日は、穏やかな天候に恵まれました。
そんな中、新年早々、鳥獣保護区管理員の業務で野鳥の森を巡回しましたよ。

いつものようにゴミ拾いしながら歩くのですが、
遊歩道にはほとんどゴミはありません。
時々、飴の包みが落ちている程度。
飴を食べた後にポケットに包みを突っ込んで、
いつの間にか落としてしまうのでしょうね。

一方で、鶴溜入口のあたりは、いつもゴミが落ちています。
別荘地内にある出入り口で、数台の車が止められるので、
ここではよく、配送業者や建築関係、営業関係と思われる車が止まっていて、
ドライバーが車内で昼休みを取っています。
状況証拠だけで疑うのも悪いのですが・・・。

さて、そうは言っても頻繁にゴミを拾っていると、
周囲にゴミが無いからか、新しく捨てられるゴミも少なくなってきました。
やっぱりゴミが目立つと、「他の人が捨てているから自分もいいや・・・」
となってしまうのでしょうね。

今日は落葉から顔をのぞかしている古いコーヒー缶を見つけたので拾い上げると、
中からカラカラ音がします。
振って中身を出してみると、出てくる出てくる、
大量の昆虫の死骸が入っていました。

空き缶トラップ

ほとんどが、赤味のある金属光沢を持ったオオセンチコガネです。
ちゃんと数えた訳では無いですが、30匹分は入っていたようです。
細長い甲虫の前翅も一組入っていましたが、
オサムシの仲間のようです。

これらの虫は、別に人間が空き缶に虫を詰め込んで捨てた訳ではありません。
缶の中の飲み残しが誘因物となって、これだけの数の昆虫が空き缶に侵入し、
出る事が出来なくなって死んでしまったのです。

私は見たこと無いですが、食虫類などの小型ほ乳類が、
中で死んでいる事もあるとか・・・。
何気なく捨てた空き缶が、たくさんの命を奪っているという事を、
缶を捨てる人は知る由もありません。

大塚
プロフィール

ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
©ピッキオ 禁無断転載

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