烏帽子のヒミツ

花の季節がそろそろ終わりだからという訳でもないのですが、
最近、植物ネタが続いています。

軽井沢野鳥の森で、花の季節を締めくくるのは、ヤマトリカブトでしょう。
野菊やアザミの仲間など、もっと遅い時期まで咲いている(ように見える?)
花はあるのですが、ヤマトリカブトが咲くと、
「今年の花のシーズンも終わりだなぁ」と思うのです。

あくまでも個人的な印象なのですが・・・。

今日は別荘地と野鳥の森の境界あたりで、いくつもの株を見つけました。

ヤマトリカブト141009
ヤマトリカブト

カメラを構えていると、タイミング良く、トラマルハナバチが訪れました。
ヤマトリカブトの花から花へと飛び交う姿が、丁度画面に入りましたが、
頭部から長い口吻が垂れ下がっているのが判るでしょうか?
ヤマトリカブトも、トラマルハナバチなどに花蜜を提供して、
授粉を手助けしてもらっている花なのです。

トリカブトの名前は、花の形が古来からの衣装である、
鳥兜や烏帽子(えぼし)に似ているからと言われています。
確かに、5枚ある花びら(のように見える萼)のうち上に伸びる1枚が、
烏帽子そっくりな形になっています。
ちょっと烏帽子が脱げかかったような花があったので、正面から撮影してみました。

ヤマトリカブト花141009
ヤマトリカブトの花

烏帽子の中に、2本の細長いものが伸びているのが判ります。
この先は烏帽子の中で手前にカーブし、その先端がちょっと覗いています。
実はこれが本当の花びらで、変形して蜜腺になっているのだそうです。

だからといって、味見して確かめようとしてはいけません。
トリカブトには、花蜜にも毒があるのだそうですから・・・。

マルハナバチは、下の4枚の萼に囲まれたおしべの束に着地し、
そのまま上の烏帽子に潜り込んで、蜜腺から蜜を吸います。
その時、左右から狭まった萼が関門となって、
ハチは体をおしべに押し付けなければ、烏帽子に潜り込む事ができません。
そうやってハチの腹部がおしべに触れて、花粉が付着する訳です。

トリカブトの烏帽子は、ハチに花粉を付けるためにデザインされた、
巧妙な仕掛けの一部なのです。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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