モミジの翼

軽井沢は昨夜、うっすらと雪が降りました。
朝には止んでいたので、雪の上には動物たちの足跡が残されていましたよ。

風が強かったので、雪の上にはこんな物もたくさん落ちていました。

モミジ種子140119

モミジの実です。
ぷっくりと膨らんだ部分には種子が入っていて、1枚の大きな翼が付いています。
モミジの実は枝先から外れて落ちると、この翼の働きでクルクルと回りながら落ちます。
回りながらゆっくり落ちる事で、風で遠くまで運ばれるという訳です。

モミジ140119-2

拾い上げて陽に透かして見ると、翼には細い脈がたくさんあるのが判ります。
まるで昆虫の翅(はね)のようですね。
そして翼の表面は、この脈のおかげでデコボコしています。

翼と言えば鳥や飛行機ですが、それらの翼の表面はとても滑らかになっています。
これはできるだけ表面の空気抵抗を減らすようにできているためです。

最近、日本映画でよく取り上げられている旧日本海軍のゼロ戦(零式艦上戦闘機)では、
外板を接合するのに「枕頭鋲」と呼ばれるリベットが使われていました。
それまでの普通のリベットだと、機体表面に頭が出っぱって、
そのわずかなデコボコが空気抵抗を増やしてしまいます。
それを防ぐため、機体表面に半ば埋め込まれて頭が外板と平滑になる
「枕頭鋲」が開発されたのです。

それに比べるとモミジや昆虫の翼はデコボコで、空気抵抗がありすぎるように思えます。
飛行機なんかよりもずっと長い年月、進化の選択圧にさらされていたはずなのに、
こんなんでいいのでしょうか?

以前、何かで読んだのだと思いますが、何でも木の実や昆虫ほどの小ささになると、
翼の表面はデコボコしていた方が、かえって良いのだそうです。
翼の厚みを薄くしながら強度を保つためらしいですが・・・
私は流体力学には詳しくないので、ちゃんと説明できません。

とにかくデコボコした翼にも、ちゃんと意味があるという事なんですね。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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