蟻の国のアリス

春によくトカゲが潜んでいた、地面に置かれた板の下。
久しぶりにのぞいてみたら、トビイロケアリが巣を作っていました。
陽に暖められた板の下に、幼虫や蛹の部屋を作って、
子供達を暖めようという作戦でしょう。

板を持ち上げると、アリ達は一目散に幼虫やさなぎをくわえて、
巣の地下に運び去ってしまいました。

その場所に取り残された、ドーム状の変な物体を発見。

アリスアブ幼虫

実はこれ、昆虫なのです。
アリスアブというアブの仲間の幼虫。

名前はかわいらしいですが、「アリス」は「蟻巣」の意味。
あの有名な女の子や、フォークグループとは関係ありません。

こんな奇怪な姿ですが、なんとアリの巣の中で生活し、
アリの幼虫を食べてしまうそうです。
何処がどうなっているのかちっとも判りませんが、
とりあえず手前に見えているポッチがある方が、お尻なんだそうです。

アリにとっては天敵のはずなのですが、
周囲を歩き回っている働きアリは、アリスアブの幼虫にまったく興味を示しません。
アリから姿を眩ます、何かしらの仕組みを持っているのでしょう。

このようなアリの巣に居候し、アリの幼虫を食べたり、
アリの食料を横取りしている昆虫達を、「蟻客」と呼ぶそうです。
呼び名と違い、迷惑なお客さんですね。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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