悲報相次ぐ

軽井沢野鳥の森にあるシジュウカラの巣箱では、
現在シジュウカラたちが子育ての真っ最中です。

トンボ池の巣箱では・・・

トンボ池巣箱120520
トンボ池巣箱

現在、シジュウカラが抱卵期に入っていますが、
今日はたまたま親鳥が出掛けていました。
卵が9つあるのが確認できます。

先日、尾羽のようなものが見えた森の入口巣箱は・・・

17日に中の確認と清掃をおこないました。
やはりシジュウカラの死体が残されており、
頭部から背中にかけてが無くなっていました。
腹部の中には、まだ生み出されていない卵の殻が残され、
やはり穴が開いて、中身が無くなっていました。
他に、すでに産み落とされた卵が3つ残されていました。

夜、巣箱の中で寝ているところを外敵に襲われ、捕食されたに違いありません。
食べ方からヘビではなく、ヤマネやヒメネズミなどの小型哺乳類だと思われます。

小瀬林道手前の巣箱は・・・

林道手前巣箱120520
小瀬林道手前の巣箱

こちらは順調に抱卵中です。
今日もメスが外に飛び出し、オスから餌を受け取ってすぐ戻る様子が見られました。

しかし、小瀬林道奥の巣箱には異変がありました。

林道奥巣箱120520
小瀬林道奥の巣箱

はじめ映像を見た時は、卵を隠して外出中かと思ったのですが、
抱卵期にはいってから卵を隠すことはあまりありません。
巣箱の入口を見ると・・・

林道奥巣箱入口
小瀬林道奥の巣箱の入口

巣箱の入口に、巣材がひっかかっています。
入口の周囲には傷が多く、何か黒っぽい毛のようなものもこびりついています。

ふと、巣箱の下の地面に目をやると・・・

林道奥巣箱巣材

中から掻き出されたと思われる巣材が散乱して、
その中に親鳥のものと思われる尾羽が何枚も落ちていました。

巣箱が掛けられた木の幹には、今回の物かどうかは判りませんが、
中型哺乳類とみられる動物の爪跡も残されていました。
どうやら動物が巣箱まで登り、巣箱の入口から前足を入れて中身を掻き出し、
親鳥と卵を襲ったようです。
容疑者としては、テンやハクビシンなどが想像されます。

抜けた羽毛に血痕などは無かったので、親鳥の生死は不明です。
幹を登るけものの気配がする中、巣に留まって抵抗したのでしょうか?
せめて親鳥だけでも脱出し、無事でいると良いのですが・・・
尾羽の無いメスのシジュウカラがいたら、ここの母親かもしれません。

林道奥巣箱外観
小瀬林道奥の巣箱

4つの巣箱のうち、2つまでもが外敵に襲われてしまいました。
特に小瀬林道の巣箱はどちらも同じ構造なので、
手前の巣箱も同じ外敵に襲われないか心配です。

自然界は厳しいとはいえ、巣箱は私たちが掛けたものですから、
せめて外敵に襲われにくい構造にしてあげたいものです。
対策を考えなくてはなりませんね。

ところで、話はガラッと変わりますが、
今年の巣材には、白くて長い動物の毛が多く使われています。
実はこれ、ニホンジカの体毛です。
今まで、こんなに巣材に利用されているのを見た記憶がありません。
今年の冬には、ニホンジカと思われる樹皮はぎの跡も急増しました。
どうやら野鳥の森界隈でも、ニホンジカが増えているようです。

ニホンジカが増加すると、森の中の植生に大きな変化が起きるはずです。
これから森を注意深く観察する必要がありそうです。

大塚
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自然はどこまでいっても…

どんなに人間の手が入る所でもって、自然に生きている生き物は、どんなに、かわゆくても、小さくても、生き物はみんな、精一杯、生きようとしているんですね。複雑です。

Re: 自然はどこまでいっても…

あひるさん

コメントありがとうございます。
そうですね。どんな生き物を見ても、みんな生きる事に必死だなぁと思います。

精一杯生きている生き物たちの姿を、
これからもブログやネイチャーツアーでお伝えして行きたいと思います。
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ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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