樹液を継ぐもの

先日ご紹介したシロスジカミキリの産卵痕。
夏の初めに産んだ卵は、どうやら幼虫が孵化しているようです。

何故わかるかと言うと、産卵痕から木屑が出て樹液が流れ始めているからです。
そんな場所に、さっそく樹液を吸う昆虫がやってきていました。

ムナビロオオキスイ

2匹の虫が顔を突っ込んでいるのが産卵痕。
細長い木屑が、シロスジカミキリの幼虫が材をかじって出したものです。
ちなみにこの虫は「ムナビロケシキスイ」。
1センチちょっとの小さな甲虫ですが、
カブトムシやクワガタを探しにいくと、よく樹液に集まっています。

さらにこちらでは、樹液が発酵を始めたようで、白く濁っています。
その良い場所を占拠しているのは・・・

チャイロスズメバチ1

「チャイロスズメバチ」です。
2センチ程と小型ですが、攻撃的なハチなので、接近には注意が必要です。

このハチ、キイロスズメバチの巣に侵入し、
女王を暗殺して巣を乗っ取ってしまう「社会寄生」という生態を持っています。
そのため比較的めずらしい種類なのですが、
今年はスズメバチ類がとても少ないのに、よりによって姿を見せてくれました。
・・・ちょっとラッキー♪

チャイロスズメバチ2

といっても、やっぱりちょっと怖い・・・。

このような昆虫たちが樹液に集まるようになると、
樹液が出ている場所を、いろいろな虫がかじるようになります。
するといつまでたっても樹皮の傷が癒えないので、
樹液が出続けるようになるのです。

恐ろしいスズメバチも、樹液が出る場所をほどよく管理してくれる訳ですね。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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