アブラチャンのオトシブミ

今日の軽井沢は、梅雨空で蒸し暑い1日でした。
日中は雨が降りませんでしたが、夕方にザーッと来ましたよ。

さて、今日の10時からの「野鳥の森ネイチャーウォッチング」では、
車道に面したアブラチャンの木の上に、何匹ものオトシブミを見つけました。
そこでガイド終了後、さっそくカメラを持って見に行きました。

首がえら~く長い、キリンのようなオトシブミです。

ヒゲナガオトシブミ♂
ヒゲナガオトシブミ♂

アブラチャンの葉を巻いて「ゆりかご」を作る、
「ヒゲナガオトシブミ」という種類のオトシブミです。

ヒゲより首が長いと思うのですが・・・

ヒゲナガオトシブミ♀切れ込み
ヒゲナガオトシブミ♀

メスはそんなに首が長くありません、ヒゲも長くないですね。
今、このメスは、アブラチャンの葉の付け根に切れ込みを入れています。
これからこの葉を萎れさせて、ゆりかごを巻こうというのです。

ヒゲナガオトシブミ交尾
ゆりかごを巻くペア

メスがゆりかごを巻く準備をしていると、
どこからともなくオスが飛んできます。
葉の陰に隠れたメスに正確に接近するところを見ると、
匂いに惹き付けられるのでしょうか?
それはメスが出す「性フェロモン」でしょうか?
それとも齧られたアブラチャンが出した「フィトンチッド」でしょうか?

オスはしばらく、メスが巻く葉にとまっていました。
その時点でちょっと席をはずしてしまったので、
交尾が始まったのが産卵の前なのか後なのか、
見る事が出来ませんでした。
ちなみに写真では、すでに産卵は終わっていて、
ゆりかごの中にひとつ、卵が巻き込まれているはずです。

ヒゲナガオトシブミ交尾後

メスはまだ「ゆりかご」を巻いていますが、
オスはさっさとメスから降りて、歩き出しました。

ヒゲナガオトシブミ♂食事

そして自分だけ食事・・・

ヒゲナガオトシブミ♀切り落し

メスは巻き終えた「ゆりかご」を、最後に切り落します。

ちなみに2枚目の写真を撮影したのが13:59。
最後の切り落す直前の写真が16:28です。
1枚の葉に切れ込みを入れてから、巻き終わった「ゆりかご」を落すまで、
ほぼ2時間半も、かかった計算になります。

卵を1個産むのに2時間半。
いったい、1日に何個の卵を産めるのでしょうね?

卵からふ化した幼虫は、地面に落ちた「ゆりかご」の内部を食べて育ちます。
そしてサナギになり、羽化した成虫は、「ゆりかご」に穴を開けて出てくるのです。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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