夏鳥も子育ての季節になりました

軽井沢野鳥の森は、若葉が茂って鳥の姿を見つけるのが難しくなりました。
それでも、まだオスの「さえずり」を聞く事ができるので、
注意深く捜せば、姿を見つける事が出来るでしょう。

「さえずり」には、「なわばり宣言」や「メスへのアピール」という意味があります。
今の時期に鳴いているオスがいたら、まだ結婚相手のメスが見つかっていないか、
もしかしたら奥さんが抱卵中に、浮気をしようとしているのかもしれません・・・。
いや、もちろん、真面目に他のオスから
「なわばり」を守っているお父さんもいるはずです。

先日、小声で鳴くオオルリの「さえずり」が聞こえたので、姿を捜してみました。
すると鳴いていたのは・・・

オオルリ♀
餌の虫をくわえた茶色い鳥(ちょっとブレた)

口に「ジョウカイボン」らしい虫を2匹もくわえて、
茶色い鳥が鳴いていました。
声が小さかったのは、虫をくわえて口が開けないからでしょうか?

実はこの鳥、オオルリのメスなのです。
オオルリのメスは、巣に外敵が近付くと、
「さえずり」の声を出して注意を逸らせるような行動をとるのです。

餌をくわえている所を見ても、巣にはもうヒナが孵っていて、
母鳥のさえずりを聞いて息を潜めていることでしょう。

私は巣に近付いた外敵と見なされています。
この写真を数枚撮影し、すぐに退散したのは言うまでもありません。


ところでオオルリのオスは、地域によって「さえずり」にバリエーションがあります。
つまり方言。
これはオオルリのオスが、ヒナの時に父親や隣のおじさんの声を聞き取って、
その土地の方言を学んでいると考えられます。
さらに他の種類の鳥のさえずりもマネして取り入れ、レパートリーを増やしていきます。
毎日聞いていると、特徴的なレパートリーを持ったオスは、
声で聞き分けられるほどです。

その一方で、普段さえずらないメスは、どうやって「さえずり」の声を学ぶのでしょう。
生まれつき、歌える曲があるのでしょうか?
それとも危険が迫ると、不意に旦那の歌声が頭をよぎるのでしょうか?

また、「さえずり」を聞いているヒナは、声の主が母親か父親か、
どんな意味の「さえずり」なのか、どうやって聞き分けているのでしょうか?

メスの「さえずり」には、不思議がいっぱいなのです。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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