初めて見たヘンな虫

昆虫というのは、とてつもなく種類数が多いですから、
まだ見た事がない虫なんて、いくらでもいるものです。

でも、いつも歩いている場所で、とんでもない形をした虫に初めて出会うと、
やはりびっくりするものです。

実は先日、我が母校である東邦大学の実習が、
星野別荘地のはずれにある「東邦大学軽井沢山荘」で実施されていました。
私も「ティーチング・アシスタント」としてお手伝いしていたのですが、
その実習中に、こんな変な虫を見つけたのです。

ハナダカハナアブ1
すげー口が長いハエ?

「キツリフネ」の花弁にとまって、折りたたみ式の口を伸ばし、
さらに先端のハサミ状になった部位を開閉しながら、
雄しべをつついています。
どうやら花粉を食べているようです。

さらに、キツリフネの花の中に潜り込んで行きました。

ハナダカハナアブ2
背中が雄しべに触れている?

この長い口の持ち主なら、長い距の奥深くに隠されたキツリフネの花蜜を
ちゃんと吸う事ができるかもしれません。

満腹になったのか、葉の上でグルーミングをはじめました。

ハナダカハナアブ3
うしろ足をすりすりと掃除中・・・

長い口は折り畳まれて見えません。
ただ、長い鞘が、まるで天狗の鼻のように、顔面から突き出しています。

「何じゃ、これは?」ということで、学生たちと図鑑で調べた所、
どうやら「ハナダカハナアブ」という種類らしいと判りました。

ハナアブは、花の蜜や花粉を食べるハエに近い昆虫です。
ハエっぽい「ぺたぺたなめる口」を持った種類が多く、
上向きに開いた花の、露出した花粉や蜜をなめている事が多いのです。

ですから写真の「キツリフネ」のような、
横向きに咲いて、中に潜り込まないと蜜を吸えない
「トラマルハナバチ御用達」の花には、
あまりやって来ないのです。

たまにハナアブがやってきても、せいぜい花粉を舐めているだけ。
中に潜り込むなんて、見た事も聞いた事もありません。

でも、この形、そして行動を見た以上、
「ハナダカハナアブ」は、「キツリフネ」の蜜が吸えると考えるべきでしょう。

では、「トラマルハナバチ」のように花粉を運んでいるのでしょうか?

写真を見ると、背中にうっすらと花粉が付いています。
ですから「ハナダカハナアブ」も、花粉を運んでいる可能性はあると思います。

でも、巣で待っている妹たちのためにせっせと蜜や花粉を集める
働き者の「トラマルハナバチ」と比べると・・・。

自分の食べるぶんだけを気楽に楽しむ「ハナダカハナアブ」は、
それほど効率良くは、花粉を運んでいないかもしれません。

大塚
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軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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