クマの好物?

昨日の軽井沢野鳥の森の巡回では、
森の至る所でイノシシの堀跡が見られました。

イノシシは鼻先で地面を浅く掘りながら歩き回り、
地中のミミズなどの小動物、植物の種子や根などを食べるのです。
そして今は大量に落ちているクリの実を食べていて、
あちらこちらに、食べられたクリの殻が落ちていました。

まぁこれはイノシシの堀跡のまわりに殻が落ちているので、
「イノシシの食痕だろう」と判断している訳ですが、
もちろん他の動物たち、リスやネズミ、サル、
そしてツキノワグマもクリの実を食べているはずで、
実際先日には、野鳥の森の遊歩道上で、
クリを食べたツキノワグマの糞を発見しています。

で、今、ツキノワグマもクリの実を食べているのですが、
ツキノワグマはよく「ばっかり食い」をすると言われています。
つまりクリのシーズンになるとクリばかり食べていると・・・。
実際、糞の内容も一様に見える事が多いです。

・・・しかし、
必ずしもクリだけを食べているとは限らないようです。
昨日あった痕跡。
これも恐らくツキノワグマの仕業。

アリの巣堀跡170930

地面が綺麗に四角く掘り返されていました。
穴の深さは十数センチ。
普通のイノシシの堀跡よりも、あきらかに深いです。
そして穴の底には・・・。

アメイロケアリ170930
アメイロケアリ

体長4mmほどの黄色いアリが動き回っています。
アメイロケアリという、森の地面に埋もれた枯木に巣を作るアリです。
このアリ、石や倒木をひっくり返すと出てくるのですが、
地上や樹上を歩いている姿を見た事がありません。
明るい体色といい、ほぼ地中で生活しているのではないでしょうか?

そして実はこのアリ、ツキノワグマの糞からよく出てくるのです。
恐らくツキノワグマは、嗅覚でこのアリの巣を見つけているのでしょう。

ツキノワグマがアリの巣を掘るのは、
木の実が少ない盛夏によく見られる行動です。
でも大好きなアリの巣がある事に気付けば、
今の季節でもやっぱり食べたくなるのでしょうね。

ちなみにこのアリの巣は、全滅はまぬがれたようです。
ツキノワグマが掘った穴に落ち込んだミミズに、
大勢で襲いかかっていました。

アメイロケアリ&ミミズ170930
ミミズに噛み付くアメイロケアリ

巣の一部を喰らったツキノワグマから、
無事に食事代をせしめたようです。

大塚
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Re: No title

鍵コメさん

コメントありがとうございます。
クマに関しては、鈴の携帯をおすすめしています。

私もいつも鈴を鳴らして歩いていますが、
前回、野鳥の森でクマを見たのはもう何年も前になります。

鈴の音で野鳥が逃げる事はありませんが、
馴れないと鳥の声が聞き取りにくいかもしれません。
私は腰に付けて、音を聞きたい時は手で鳴らないように押さえています。

野鳥に関しては、カラ類の混群が大きくなる時期です。
運良く水浴びに出会えれば、次々と沢に降りてきます。
また、混群にメジロやキバシリ、キツツキ類が混ざっていたり、
キビタキやオオルリが姿を見せてくれる事もあります。

黄色い葉が増えてきているので、秋らしい写真が狙える時期になってきました。
ただ、春の5月上旬などに比べれば、写真が撮りにくい季節であることは事実です。
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Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
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