台風一過の虫たち

2週連続で台風が通過したことにより、
軽井沢野鳥の森の木々は、ずいぶんと葉が落ちてしまいました。
でもその分、野鳥の姿はずいぶん見えやすくなりましたよ。

今日は台風被害の確認も兼ねて、野鳥の森の遊歩道を巡回しました。
幸い、新しい倒木は見つかりませんでしたが、
まだ葉を付けたカラマツの枝が至る所に落ちていて、
林床までカラマツの黄葉で黄色く染まったように見えました。

開花植物はほとんど無く。
わずかにアカツメクサ、ヒメジョオン、トネアザミが咲き残り、
他にはガンクビソウが1株だけ季節外れに咲いていただけでした。

一方で、北風が強く寒かったにもかかわらず、
陽だまりでは昆虫の姿が見られましたよ。

アオフキバッタ171030
アオフキバッタの交尾

野鳥の森で最も良く見かけるバッタが、このアオフキバッタです。
以前はハネナガフキバッタやミカドフキバッタも野鳥の森に生息していましたが、
最近は見られなくなってしまいました。
森の木々が成長するにしたがって、
明るい場所が少なくなったのが原因ではないかと考えています。

ササキリモドキsp171030
ササキリモドキの仲間

恐らくキタササキリモドキだと思うのですが、
この仲間が載っている図鑑がピッキオには無くて判りません。
普段は木の葉の上で見かけるのですが、
落葉とともに地面に降りて来てしまったのでしょうか?

キイロスズメバチ171030
キイロスズメバチ

私に気付いて地面から飛び立とうとしましたが、
離陸できませんでした・・・。
弱っているようにも見えないので、気温が低すぎたのでしょうか?
しばらく見ていると、落ち着きを取り戻して歩き回り、
地面に落ちていたヤマブドウの実を食べ始めました。

軽井沢では花のシーズンはもう終了。
昆虫のシーズンももうすぐ終わりです。
長く寒い冬が近付いてきます。

大塚

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スコットさんに会う

今日の軽井沢は、良い天気でしたが冷え込みました。
そんな中、また鳥獣保護区管理員の業務で、軽井沢野鳥の森を巡回しました。
前回から1週間も経っていないので、
開花植物はあまり変化がありませんでした。

草の花:アカツメクサ、ユウガギク、シラネセンキュウ、ハキダメギク、ナギナタコウジュ、ヤクシソウ、イヌタデ、ヒメジョオン、アメリカセンダングサ、セキヤノアキチョウジ、トネアザミ、ヤマトリカブト、シロヨメナ、ダイコンソウ、セイタカトウヒレン、ゴマナ、オトコエシ、ツリフネソウ、ミツバフウロ、ノブキ、フシグロセンノウ、タニソバ、ハンゴンソウ、ノコンギク、アキノキリンソウ、ヒヨドリバナ、シラヤマギク、シラネアザミ、キツネノボタン、ウスゲタマブキ(見つけた順)

木の花:なし

セイタカトウヒレン花171005
セイタカトウヒレン

写真はセイタカトウヒレンの花です。
アザミに似た植物で、写真では判りませんが、
茎に薄いヒレのようなものがあるのが特徴です。

寒さもあって、昆虫は活発ではありませんでした。
それでもアキアカネなどは飛んでいましたよ。

逆にこれからの季節、よく見るようになる虫を発見しました。

スコットカメムシ171005
スコットカメムシ

冬の到来とともに、室内に侵入してくるカメムシの一種。
スコットカメムシです。
軽井沢では、本種とひと回り大きいクサギカメムシの2種類が、
家屋によく侵入してきます。
以前の星野温泉ホテルでは、この虫の侵入に悩まされていました。
一方で、森の中では目立たない虫です。

実は私も、家屋以外で見たのは初めてでした。
葉の上でじっと休んでいましたが、
普段はどこで何を食べて過ごしているのでしょうね。

大塚

クマの好物?

昨日の軽井沢野鳥の森の巡回では、
森の至る所でイノシシの堀跡が見られました。

イノシシは鼻先で地面を浅く掘りながら歩き回り、
地中のミミズなどの小動物、植物の種子や根などを食べるのです。
そして今は大量に落ちているクリの実を食べていて、
あちらこちらに、食べられたクリの殻が落ちていました。

まぁこれはイノシシの堀跡のまわりに殻が落ちているので、
「イノシシの食痕だろう」と判断している訳ですが、
もちろん他の動物たち、リスやネズミ、サル、
そしてツキノワグマもクリの実を食べているはずで、
実際先日には、野鳥の森の遊歩道上で、
クリを食べたツキノワグマの糞を発見しています。

で、今、ツキノワグマもクリの実を食べているのですが、
ツキノワグマはよく「ばっかり食い」をすると言われています。
つまりクリのシーズンになるとクリばかり食べていると・・・。
実際、糞の内容も一様に見える事が多いです。

・・・しかし、
必ずしもクリだけを食べているとは限らないようです。
昨日あった痕跡。
これも恐らくツキノワグマの仕業。

アリの巣堀跡170930

地面が綺麗に四角く掘り返されていました。
穴の深さは十数センチ。
普通のイノシシの堀跡よりも、あきらかに深いです。
そして穴の底には・・・。

アメイロケアリ170930
アメイロケアリ

体長4mmほどの黄色いアリが動き回っています。
アメイロケアリという、森の地面に埋もれた枯木に巣を作るアリです。
このアリ、石や倒木をひっくり返すと出てくるのですが、
地上や樹上を歩いている姿を見た事がありません。
明るい体色といい、ほぼ地中で生活しているのではないでしょうか?

そして実はこのアリ、ツキノワグマの糞からよく出てくるのです。
恐らくツキノワグマは、嗅覚でこのアリの巣を見つけているのでしょう。

ツキノワグマがアリの巣を掘るのは、
木の実が少ない盛夏によく見られる行動です。
でも大好きなアリの巣がある事に気付けば、
今の季節でもやっぱり食べたくなるのでしょうね。

ちなみにこのアリの巣は、全滅はまぬがれたようです。
ツキノワグマが掘った穴に落ち込んだミミズに、
大勢で襲いかかっていました。

アメイロケアリ&ミミズ170930
ミミズに噛み付くアメイロケアリ

巣の一部を喰らったツキノワグマから、
無事に食事代をせしめたようです。

大塚

渡りの季節

先日の野鳥の森の巡回では、昆虫の写真も撮っていました。

トラマルハナバチ170907
トラマルハナバチ

今の季節、ツリフネソウやキバナアキギリ、コバギボウシなど、
主にトラマルハナバチに訪花してもらうことで授粉しようという花が咲いていて、
実際にトラマルハナバチが訪れている姿をよく観察します。

しかしハチの方は、蜜と花粉が集められれば良い訳で、
それらが豊富であれば、「専用の花」意外にも訪れるのです。
アザミの仲間には、様々なチョウやハチが訪れますが、
トラマルハナバチにとってもお気に入りの花のひとつです。

アサギマダラ裏170907
アサギマダラ

サラシナショウマの花に、アサギマダラが訪れていました。
この花には、チョウやハチだけでなく、ハナムグリのような甲虫もやってきます。

アサギマダラは渡りをするチョウとして有名で、
秋には本州から沖縄方面へと移動する事が知られています。

アサギマダラ170907
アサギマダラ

この個体は翅に傷や汚れが無く、羽化してまだ間もないようです。
幼虫はイケマの葉を食べるそうですが、
野鳥の森のイケマでは、幼虫を見つけた事はありません。
南へと渡る旅路の途中なのでしょうか?

大塚

長〜い口吻

ピッキオのツアーの受付場所となるビジターセンターは、
国道146号線から星野温泉の看板を右折してP1駐車場に車を停め、
村民食堂やトンボの湯の前を通り過ぎて湯川に掛かる「赤岩橋」を渡り、
湯川沿いに降りる遊歩道を歩いた先に見えてくる、
軽井沢野鳥の森の看板右側の1段高い場所に建っています。

今朝、その湯川沿いの遊歩道を歩いてビジターセンターに向かっていると、
遊歩道沿いの外灯の上を、小さな虫が歩いているのが目に留まりました。

久しぶりに見るシギゾウムシの仲間です。
クリの木の下ですし、きっとクリシギゾウムシでしょう。
そう思って、指先に止まらせて写真を撮りました。

クリシギゾウムシ正面170823

長〜〜〜い口吻が特徴的です。
これでクリの実の中に穴を掘り、その穴に産卵します。

そう、クリの実を拾った時によく出てくる、
ウジ虫っぽい幼虫が成長した姿がこれなのです。

円筒形の外灯の上を延々廻り続けていたので、
クリの木にそっと放してもう1枚。

クリシギゾウムシ170823

横から見ると、口吻が体と同じくらい長い事が判ります。
これはメスの特徴です。
クリシギゾウムシはクリの実に穴を掘って産卵するため、
メスの方が長い口吻を持っているのです。

この木を登って行けば、クリの実がありますよ。

大塚
プロフィール

ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
©ピッキオ 禁無断転載

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