野鳥調査情報(2017年6月16日)

今日の軽井沢は、朝からよく晴れていて、
8時半頃から、早くもエゾハルゼミの合唱がはじまりました。

毎月定例の鳥類調査を実施しましたが、
そんな訳で、後半はセミの声にかき消されて鳥の声が拾えない・・・。
なかなかに苦戦を強いられた調査となりました。

とりあえず、本日確認した野鳥は以下の通りです。

カルガモ、キジバト(声)、ホトトギス(声)、フクロウ、コゲラ、サンショウクイ(声)、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ(声)、シジュウカラ(声)、ヒヨドリ(声)、ヤブサメ(声)、センダイムシクイ(声)、メジロ(声)、ゴジュウカラ、ミソサザイ(声)、クロツグミ(声)、コルリ、キビタキ、オオルリ、計20種

森に入ってすぐ、キビタキやカラ類の地鳴きが賑やかに聞こえるので見上げると、
大きな鳥が飛び去って遠くの枝に止まりました。
後姿でしたが、間違いなくフクロウです。
小鳥たちにモビングされていたんですね。

どんぐり池の手前では、コルリのメスが地面を歩いていました。

コルリ♀170616
コルリ♀

近くの茂みからは、「ジッ」「ジッ」という声がします。
どうにか姿を見つけると、巣立ちビナ。
コルリのメスも、時々「ジッ」と声を出し、一緒に移動していきます。
そして給餌の様子も観察できました。
コルリのヒナだったんですね。

実は先週まで、この辺りでコルリが巣に給餌している様子が、
よく観察されていました。
しかし気付いてから1週間ほどで給餌する姿を見なくなったので、
てっきり巣が天敵に襲われて、ヒナがいなくなったのだろうと思っていたのです。
実はしっかり巣立っていたんですね。

確認したヒナは1羽だけで、オスの姿は見当たりませんでした。
オスは他のヒナを連れて離れた場所にいたのかもしれません。

実は巣に給餌していた頃、
コルリの親鳥がどんな餌を運んでくるのか興味があって、
その様子を撮影していました。

あまりに巣が遊歩道に近かったので、ブログにアップするのがためらわれたのですが、
巣立ちも確認できたので、ご紹介しましょう。

コルリ・イモムシ
イモムシ

コルリ・カマドウマ
カマドウマ、ガの成虫、イモムシ、シャクトリムシ、ヨコバイの幼虫

コルリ・ムカデ
ムカデ、クモ、シャクトリムシ

コルリは地面を歩きながら餌を探すので、
ムカデやカマドウマなど、地面にいる虫も多く持って来るようです。
また、虫を捕まえながら歩いて巣の近くまで帰ってきて、
一度に何匹もの虫を運んで来ることが多いようでした。
シジュウカラの場合だと、1匹虫を捕まえる度に巣に運びますから、
種類が違うとずいぶん違うんだなぁという印象でした。

大塚
スポンサーサイト

軽井沢でジョウビタキの繁殖を確認しました!

数日前となりますが、6月3日に軽井沢町内の別荘地で、
冬鳥ジョウビタキの繁殖を確認しました。

ジョウビタキ母子170603
ジョウビタキの巣立ちビナ(右)と成鳥♀(左)

私、大塚は休日だったのですが、
所用で訪れた別荘地内で、別荘の敷地と道路を行き来する
巣立ちビナ3羽と親鳥2羽からなる家族群を発見。
ジョウビタキであることを確認し、慌てて家にカメラを取りに帰りました。

別荘地内の狭い道路という事もあって、大口径望遠レンズを振り回すにははばかられ、
望遠ズームでの手持ち撮影となりました。
木陰の多い別荘地なので暗く、高感度での撮影となって、画質としては残念な感じです。
でもオス親も出現し、間違いなくジョウビタキであると確信できました。

ジョウビタキ♂親170603
ジョウビタキ♂成鳥

ジョウビタキは冬鳥ですから、本来、日本では繁殖しないはずです。
しかし北海道や岡山県、そして近年では県内の八ヶ岳山麓などで
繁殖が確認されるようになり、繁殖地を広げているようです。
私たちが調べた限りでは、浅間山麓の軽井沢でははじめての記録のようです。

これらのジョウビタキが渡りをしなくなったのか、
それとも国内での近距離の移動をしているのかは判りません。
私は後者ではないかと予想していますが、
確認するには、標識調査を実施する必要がありますね。

ジョウビタキ巣立ちビナ170603
ジョウビタキの巣立ちビナ

この件を早速広報に連絡したところ、
県内の新聞各社に情報が送られ、県内版の記事となりました。
web版にも載りましたので、リンクを貼りますね。

朝日新聞デジタル

毎日新聞ウェブ版

軽井沢web

この報道がきっかけとなって、他にも観察例が発表され、
ジョウビタキの繁殖地拡大の様子が解明されていくと良いですね。

身近な野鳥に起きている生態の変化は、ジョウビタキだけに限りません。
軽井沢ではハクセキレイやアオサギが増えて、
近年では町内であたり前のように繁殖しています。
これらの理由は判りませんし、それぞれ違うのかもしれません。
しかし、自然は永遠に不変なのではなく、常に変化していくものだという事を、
このジョウビタキたちは教えてくれているのかもしれませんね。

大塚

鳥類調査情報(2017年5月15日)

今日は朝から細かい雨が降っていましたが、
傘は必要ない程度だったので、
予定していた軽井沢野鳥の森の鳥類調査を実施しました。

本日の調査で確認された野鳥は以下の通りです。

アオバト(声)、コゲラ、アカゲラ、サンショウクイ、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤブサメ(声)、エナガ、センダイムシクイ(声)、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ(声)、ミソサザイ、クロツグミ(声)、コルリ(声)、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、イカル、ノジコ、計25種類

霧雨のせいでしょうか?
普段より近付かせてくれる鳥さんが何羽もいました。

すぐに「チチン・チチン」と鳴きながら飛び去るキセキレイも、
今日は枝でじっとしています。

キセキレイ♀170515
キセキレイ♀

シジュウカラはすぐ近くの地面で何かを拾って食べていました。
頭や顔の黒い部分を見ると、羽毛が濡れています。

シジュウカラ♂170515
シジュウカラ♂

キビタキも、すぐ近くの枝に止まりましたよ。
ちょっと暗かったですが、何とかブラさずに写せました。

キビタキ170515
キビタキ♂

キビタキやオオルリでは、オスがメスに付きまとう姿に出会いました。
穴を掘るコガラや、アカゲラの交尾も観察できましたよ。
小鳥たちは本格的に繁殖シーズンを迎えたようです。

大塚

5月14日の早朝バードウォッチング

今年の「早朝バードウォッチング」は5月22日までの開催です。
野鳥の森は木の葉が茂ってきましたが、
まだまだバードウォッチングシーズンですよ。

今朝の「早朝バードウォッチング」で確認された野鳥は以下の通りです。

キジバト(声)、アオサギ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ(声)、カケス(声)、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ、センダイムシクイ(声)、ゴジュウカラ、ミソサザイ、カワガラス、クロツグミ(声)、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、イカル、ホオジロ(声)、ノジコ、計29種類

今朝は残念ながら、コマドリは確認できなかったそうです。
ようやく繁殖地へと渡っていったのでしょうか?
無事、繁殖地に到着しているといいですね。

今朝、少し森に入った私は、1羽のヒガラに出会いました。
すぐ近くに寄ってきたので静かにしていると、
目の前の地面に降り立って、何かをさかんにつつき始めましたよ。

ヒガラ1170514
ヒガラのうしろ頭

「虫でもいたの?」と見ていると、
顔を上げたくちばしには、毛がくわえられていました。

ヒガラ2170514
「巣材を集めてるのよっ!」

何度も毛をむしり取って、結構な量の毛をくわえたまま飛び上がっていきました。
「一体、何から毛をむしっていたのだろう?」
そう思って、今までヒガラがつついていたものを見てみると、
何やら動物の毛皮の一部のようです。

一体、誰の毛皮なのか?
そもそも、何で毛皮がほんの2〜3センチ四方だけ落ちているのか?
キツネか誰かの食べ残し?

その正体は謎ですが、
巣材を集めている親鳥は、そんな小さな毛皮もしっかり見逃さないのですね。

大塚

通過でしょうか?

ゴールデンウィークも終わり、
今日は環境省から委託されている鳥獣保護区管理員の業務として、
国設軽井沢野鳥の森の遊歩道を見て回りました。

森の中にはあまりゴミも無く、若干のティッシュや飴などの包装の破片程度。
恐らくポケットからこぼれ落ちてしまったのでしょうね。
小瀬林道には空き缶やタバコの吸い殻が落ちていましたが、数は多くありませんでした。
皆様、綺麗にご利用頂いて、ありがとうございます。

さて、時期が時期ですから、カメラを背負ってゴミ拾いしているのですが、
木の葉が開いてきたので、チャンスがあれば新緑の中の野鳥を撮る事ができます。
今日はキビタキが協力してくれました。

キビタキ170509
キビタキ♂

なわばり争いの最中だったからでしょうか?
ちょっと顔つきがキツく感じます・・・。

ミソサザイの沢では、ミソサザイもさえずりを披露してくれましたよ。

ミソサザイ170509
ミソサザイ

そして何と、コマドリに遭遇!!

コマドリ170509
コマドリ

毎年4月の中旬に、渡り途中に立ち寄るコマドリを見かけます。
今年も15日頃に数日間滞在していたのですが、5月に見る事は滅多にありません。

コマドリ2170509
もう1枚

口をつぐんだまま小声で「ピルルルル」とぐぜっていたのですが、
オレンジ色は地味ですし、オスに特有の胸の黒帯は無いようです。

この子はメス?それともまだ若いオス?
コマドリは野鳥の森では繁殖していないので、
私には見る機会が少なくて、自信を持って識別できません・・・。

オオルリでは、メスが警戒した時にさえずる事が知られています。
コマドリも、メスがさえずりに似た声を出すのかもしれませんね。
と、言う訳で、私の中ではメスに決定!
きっとこれから、オスが待つ繁殖地へと向かっていくのでしょう。

大塚
プロフィール

ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
©ピッキオ 禁無断転載

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード