エゾハルゼミシーズンに突入

軽井沢野鳥の森はすっかり木の葉が展葉し、
新緑が眩しい季節となりました。

野鳥たちは本格的に繁殖シーズンを迎えていて、
私たちが掛けた巣箱でも、ヤマガラが育雛中、
シジュウカラは抱卵に入っています。

ただ、野鳥の姿はというと、
木の葉に遮られてなかなか見つける事ができなくなってきます。
さらに、天気が良い日中には、
にぎやかなセミの声に圧倒されるのか、
さえずる野鳥も少なくなってしまいます。

さて、そのセミの声の主が、
今日はたまたま道標の支柱にとまっていました。

エゾハルゼミ170528
エゾハルゼミ

高原の初夏の風物詩、エゾハルゼミです。

ある程度標高が高い森で見られるハルゼミの仲間で、
軽井沢では5月中旬ごろから鳴き始め、7月初め頃まで声が聞かれます。
合唱性があり、1匹が鳴き始めると次々鳴き始め、
森の中がエゾハルゼミの声に包まれる感じです。
しかし、しばらく鳴くと、徐々に静かになっていくのです。

ちなみに、野鳥の森あたりで聞くハルゼミの仲間はこのエゾハルゼミだけですが、
追分あたりまで西に行くと、ハルゼミという別種のセミも鳴いています。
こちらは松林によくいる、暖かい地方でも見られるセミです。

ただ、野鳥の森と同標高にある私の自宅でも鳴いているので、
単純に標高で分布が決まる訳でもないようです。
アカマツは、どちらにも生えているし・・・。

これら2種類のセミの、町内での分布を調べてみたら、
ちょっとおもしろいかもしれませんね。

大塚
スポンサーサイト

春から初夏へ

今日はまた、環境省から委託されている鳥獣保護区管理員の業務で、
軽井沢野鳥の森の遊歩道の巡回とゴミ拾いを行ないました。

今年も4月後半から、
歩きながら開花植物を記録しているのですが、
記事にはしていませんでしたね。

今日、咲いているのが確認された植物は以下の通りです。

草の花:カキドオシ、コンロンソウ、マムシグサ、セイヨウタンポポ、ハルジオン、ヘビイチゴ、ユキザサ、ルイヨウボタン、ヒトリシズカ、ムラサキケマン、クワガタソウ、ルリソウ、サクラソウ、シロバナエンレイソウ、タチツボスミレ、ヤマハタザオ、ホソバノアマナ、ミツバツチグリ、クリンユキフデ、マイヅルソウ、サクラスミレ、ワサビ、タチカメバソウ、ハシリドコロ、セントウソウ、タニギキョウ(見つけた順)

木の花:ミツバウツギ、ツリバナ、オニグルミ、コクサギ、ヤマグワ、フジ、ニワトコ、ウワミズザクラ、ミヤマザクラ、クサボケ、クマイチゴ、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、ズミ、チョウセンゴミシ、ハナイカダ、チドリノキ、アオナシ(見つけた順)

スミレ類やヒトリシズカ、アオナシはほぼ終わり。
今はホソバノアマナやヤマツツジ、チョウセンゴミシが盛り。
コンロンソウやマムシグサ、クワガタソウ、フジなどが咲き始めたところです。
丁度、春から初夏へと移り変わる季節ですね。

今日は曇り空だったので、花の写真を撮影するにはいい天気です。
いくつか撮ってきましたよ。

サクラソウ170524
サクラソウ

昨年、盗掘されたので、ずいぶん株が少なくなりました。
早く咲いた株はもう花が終わり、今は遅くに咲いた株が盛りを迎えています。

サクラソウは「異形花柱花性」といって、
めしべとおしべの長さが違う2タイプの花があるのですが、
めしべの先端が穴からのぞいているこの株は、めしべが長い「長花柱花」ですね。
花弁に白く傷が付いているのは、恐らくトラマルハナバチが訪花した時に、
脚でしがみついてできた傷です。
2つの異なるタイプの間でのみ授粉が起きるのですが、
その運搬役がトラマルハナバチの女王蜂。
さて、上手く授粉できたでしょうか?

ルリソウ170524
ルリソウ

サクラソウと並ぶ、軽井沢の春を代表する花です。
と言っても、どこにでもあるわけではないようで、
星野エリア周辺の別荘地ではよく見かけますが、
町内でも自宅周辺では見当たりません。

ミヤマザクラ170524
ミヤマザクラ

遅くに咲く桜で、すっかり葉が開いてから開花します。
このさくらんぼはツキノワグマのメニューのひとつで、
ミヤマザクラの木に熊棚ができることもあります。

あまり関係無いですが、軽井沢からほど近い佐久市には、
その名も「深山桜」という日本酒があって、町内のスーパーなどでも目にします。
佐久地方は意外と蔵元が多いんですよ・・・。

大塚

まるで手品

ピッキオビジターセンターの前に広がるケラ池では、
現在、ヤマアカガエルのオタマジャクシが大勢、泳いでいます。
17日には、アズマヒキガエルの産卵も始まりました。
例年より1週間程遅いのかなぁと思います。

シュレーゲルアオガエルの鳴き声も、ずいぶんにぎやかになってきています。
オスたちの合唱に惹きつけられて、メスが池にやってくるのですが、
そこには危険も待ち構えています。

今日はお客様からこんなシーンを知らせて頂きました。


ちょっとグロいので閲覧ご注意を・・・




  ↓
  ↓
  ↓




シュレーゲル呑むヤマカガシ

小さな小さな子どものヤマカガシが、
シュレーゲルアオガエルの成体を口にくわえていました。
カエルはお腹をいぱいに膨らませて、呑み込まれないように抵抗しています。

こんなに大きさに差があって、果たして呑み込めるのでしょうか?

30分ほどしてもう一度見に行くと、
・・・何と! すでにほとんど呑み込んでいました。

シュレーゲル呑むヤマカガシ2
「あとは前足だけ」

1枚目から2枚目まで、
いったいどうやって呑み込んだのでしょうか?
恐らく大変なのは胴体を口に入れるまでで、
一旦、胴体までくわえてしまえば、そこから先を呑み込むのは早いのでしょう。

まるで手品のようですね。

大塚

鳥類調査情報(2017年5月15日)

今日は朝から細かい雨が降っていましたが、
傘は必要ない程度だったので、
予定していた軽井沢野鳥の森の鳥類調査を実施しました。

本日の調査で確認された野鳥は以下の通りです。

アオバト(声)、コゲラ、アカゲラ、サンショウクイ、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤブサメ(声)、エナガ、センダイムシクイ(声)、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ(声)、ミソサザイ、クロツグミ(声)、コルリ(声)、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、イカル、ノジコ、計25種類

霧雨のせいでしょうか?
普段より近付かせてくれる鳥さんが何羽もいました。

すぐに「チチン・チチン」と鳴きながら飛び去るキセキレイも、
今日は枝でじっとしています。

キセキレイ♀170515
キセキレイ♀

シジュウカラはすぐ近くの地面で何かを拾って食べていました。
頭や顔の黒い部分を見ると、羽毛が濡れています。

シジュウカラ♂170515
シジュウカラ♂

キビタキも、すぐ近くの枝に止まりましたよ。
ちょっと暗かったですが、何とかブラさずに写せました。

キビタキ170515
キビタキ♂

キビタキやオオルリでは、オスがメスに付きまとう姿に出会いました。
穴を掘るコガラや、アカゲラの交尾も観察できましたよ。
小鳥たちは本格的に繁殖シーズンを迎えたようです。

大塚

5月14日の早朝バードウォッチング

今年の「早朝バードウォッチング」は5月22日までの開催です。
野鳥の森は木の葉が茂ってきましたが、
まだまだバードウォッチングシーズンですよ。

今朝の「早朝バードウォッチング」で確認された野鳥は以下の通りです。

キジバト(声)、アオサギ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ(声)、カケス(声)、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ、センダイムシクイ(声)、ゴジュウカラ、ミソサザイ、カワガラス、クロツグミ(声)、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、イカル、ホオジロ(声)、ノジコ、計29種類

今朝は残念ながら、コマドリは確認できなかったそうです。
ようやく繁殖地へと渡っていったのでしょうか?
無事、繁殖地に到着しているといいですね。

今朝、少し森に入った私は、1羽のヒガラに出会いました。
すぐ近くに寄ってきたので静かにしていると、
目の前の地面に降り立って、何かをさかんにつつき始めましたよ。

ヒガラ1170514
ヒガラのうしろ頭

「虫でもいたの?」と見ていると、
顔を上げたくちばしには、毛がくわえられていました。

ヒガラ2170514
「巣材を集めてるのよっ!」

何度も毛をむしり取って、結構な量の毛をくわえたまま飛び上がっていきました。
「一体、何から毛をむしっていたのだろう?」
そう思って、今までヒガラがつついていたものを見てみると、
何やら動物の毛皮の一部のようです。

一体、誰の毛皮なのか?
そもそも、何で毛皮がほんの2〜3センチ四方だけ落ちているのか?
キツネか誰かの食べ残し?

その正体は謎ですが、
巣材を集めている親鳥は、そんな小さな毛皮もしっかり見逃さないのですね。

大塚
プロフィール

ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
©ピッキオ 禁無断転載

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード