梅雨明けの虫たち

梅雨が開けたこともあって、
夏の虫たちが目に付くようになってきました。

ケラ池にはシオカラトンボやネキトンボ、オニヤンマなどが飛来しています。
でも写真が撮れたのはこれ・・・

アキアカネ未♀170718
アキアカネ

まだ若いメスのアキアカネです。
どこかの田んぼで生まれて、これからもっと高い山に移動するのでしょう。
秋になると赤く色付き、繁殖のため山から降りてきます。

野鳥の森では、ミヤマカラスアゲハが遊歩道に降りて、
吸水する姿を見るようになりました。

ミヤマカラスアゲハ♂170718
ミヤマカラスアゲハ

こちらもまだ翅に傷がない、羽化して間もない若いオスの個体です。
吸水行動は若いオスに多く見られ、
水に溶けているナトリウム等を摂取していると言われています。

春の虫の生き残りもいました。

ダビドサナエ交尾170721
ダビドサナエの交尾

5月頃から渓流を飛び始めるダビドサナエです。
標高が高い軽井沢では、出現が遅いらしく、
8月初旬頃まで見られる事があります。

大塚
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地味なラン

長野県にも梅雨明け宣言が出たようです。
今年の梅雨は雨の降る日が少なかった気がしますが、
降る時には大雨になっていましたから、
降水量は特別少ないという訳ではなかったようです。

先日18日も、梅雨とは思えない強い日射しでしたが、
いつものように、開花植物を記録しながら遊歩道を巡回しました。

18日に開花を確認した植物は以下の通りです。

草の花:ダイコンソウ、キツネノボタン、ミツバ、ウマノミツバ、キツリフネ、ミヤマタニソバ、オオバコ、ハエドクソウ、クサアジサイ、ヤマブキショウマ、イヌトウバナ、アカショウマ、ミツモトソウ、ヤマホタルブクロ、ヒメジョオン、チダケサシ、オミナエシ、カラマツソウ、エゾスズラン(見つけた順)

木の花:ヤマアジサイ、ノリウツギ、シモツケ、ムラサキシキブ、マタタビ(見つけた順)

これから夏の花が増えるのですが、ちょっとタイミングが早かったですね。
今はヤマアジサイが盛りです。

ヤマアジサイ170718
ヤマアジサイ

野鳥の森近辺では白い花の株ばかりが見られます。
別荘地では時折、青い花の株も見るのですが、おそらく植えられたものでしょう。

また、ニワトコの赤い実が目を惹きます。

ニワトコ実170718
ニワトコ

今年は実りが良いようで、あちこちで赤い実を目にします。

ホオノキの下では、大きな葉が落ちていました。

ホオノキ葉ムサ食痕170718
朴葉

先端と葉柄が齧られています。
ムササビが葉を枝から喰いちぎり、先端だけ食べて落とした食痕です。
どうしてこんな食べ方をするんでしょうね?

大きな釣り鐘型の花も咲いていました。

ヤマホタルブクロ170718
ヤマホタルブクロ

山地に多いヤマホタルブクロです。
ホタルブクロとは萼の形状で見分けるのですが、
野鳥の森近辺ではヤマホタルブクロばかりです。

暗い森の中で、地味なランも見つけました。

エゾスズラン170718

写真を撮って戻ってから図鑑を調べると、
どうやらエゾスズランという種類のようです。
下向きに小さな花をつけていましたが、
形はしっかりランの花でした。

エゾスズラン花170718
エゾスズランの花

野鳥の森では、ササバギンランやクモキリソウが、比較的よく目にするランの仲間です。
他にも時々、地味なランを目にするのですが、
地味な上に花期が短く、数が少ないからでしょう。
再び出会うことはなかなかありません。
ランとの出会いは、多くが一期一会なのです。

大塚

シナノキ満開

ピッキオビジターセンターの目の前、
ケラ池をはさんだ向かい側に、
今、たくさんの花を咲かせている大きな木があります。
信濃の国の名前の由来になったとも言われている「シナノキ」です。

シナノキ170715
シナノキ(白っぽいのがすべて花)

シナノキの花は蜜が豊富なようで、
大きなアゲハチョウたちも含め、たくさんの虫を引き寄せます。
今日も低い枝を見ていると、チョウやハチがやってきていました。

オオマルハナバチ170715
オオマルハナバチ

スジグロシロチョウ170715
スジグロシロチョウ

花をよく見ると、ちょっと面白い付き方をしていますよ。

シナノキ花170715

いくつかの花を付けた花序の付け根に、
細長い葉っぱのような「総苞葉」が付いています。

これが秋になって実になると、花序ごとポロリと枝から落ち、
総苞葉がプロペラのように働いて、クルクルと舞い落ちてくるのです。

今までは、スケートリンクの対岸で見る機会が少なく、
昨年は真下に遊歩道ができましたが、残念ながらほとんど実を付けませんでした。

今年は豊作の予感。
今から秋が楽しみなのです。

大塚

野鳥調査情報(2017年7月11日)

軽井沢は梅雨らしくない暑い日が続いています。

今朝も朝から快晴。
しかしエゾハルゼミはもう、わずかな生き残りしか鳴いていません。

そのためでしょうか?
繁殖期もそろそろ終わりのはずですが、野鳥たちは良くさえずっていました。

本日確認した野鳥は以下の通りです。

カルガモ、キジバト(声)、アオバト(声)、コゲラ、アカゲラ、サンショウクイ(声)、カケス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤブサメ(声)、エナガ(声)、センダイムシクイ(声)、メジロ、ゴジュウカラ(声)、ミソサザイ、クロツグミ、キビタキ、オオルリ(声)、ホオジロ(声)、ノジコ、計24種

キビタキ、オオルリ、クロツグミ、センダイムシクイといった夏鳥が
あちこちでさえずっていました。
一方でコルリはまったく気配も無し。
まだ滞在しているとは思うのですが・・・。

またカラ類は、メジロなどと共に、すでに混群を作りはじめています。

そしてあちこちで、正体不明の地鳴きが聞こえます。
今年生まれのヒナたちの声です。

キビタキ巣立雛170711

目の前に現れたまだら模様のヒナ。
「何だろう?」と思いながら写真を撮りました。

すると画面に親鳥が飛び込んできましたよ。

キビタキ給餌170711

2羽で並んだ様子も撮影できました。

キビタキ親子170711

やってきたのはキビタキのメス。
つまりこのヒナは、キビタキだったんですね。

調査が終わって遊歩道を降りて来ると、
今朝一番に出会ったキビタキのオスに、再会しました。

キビタキ♂170711
キビタキ♂

このキビタキ、今朝からずっと何かに警戒しながら
「ギィーッ」という聞いた事のない声を発していました。
低い場所に降りてきて、しきりに下を向いているので、
恐らく地面付近にいる何者かに警戒しているのでしょう。

「何かいるのだろうか?」と、しばらく見ていましたが、
相手は小さな生き物なのでしょうか?
結局、何に警戒しているのかは判りませんでした。

この騒ぎを聞きつけて、ヒガラやシジュウカラも降りてきましたが、
このキビタキ程には騒ぎ立てませんでした。
やはり対象を見つけられないのでしょう。

何処か穴の中にでも、アオダイショウあたりが隠れていたのでしょうか?

大塚

昨日の虫いろいろ

昨日の巡回では、昆虫の写真もいくつか撮影していました。
まずはゼフィルスと呼ばれるグループの、ちょっと大きなシジミチョウから。

ウラゴマダラシジミ170707
ウラゴマダラシジミ

翅の裏が白く、黒いまだら模様があることから、裏胡麻斑小灰蝶と呼ばれています。
「ゴマダラ」と付く虫はいろいろありますが、漢字をそのまま読むと「ゴママダラ」。
読みにくいから「マ」が省略されたんでしょうか?

ウラゴマダラシジミ表170707
ウラゴマダラシジミの表側

翅を開いて表面も見せてくれました。
綺麗な水色の模様があります。
まだ傷の無い、羽化して間もない個体のようです。

ホシミスジ170707
ホシミスジ

小さな広場に、ホシミスジがやたらに飛んでいました。
こちらもまだ新鮮な個体が多かったようですが、
なかなか静止してくれないので、じっくり観察できません。
他にはやはり新鮮なシータテハやルリタテハ、スジグロシロチョウ、
ちょっと翅が破れたイチモンジチョウなどを見かけました。

ミツバウツギの葉の上では、こんな綺麗なコガネムシも見つけましたよ。

オオトラフコガネ170707
オオトラフコガネ

コガネムシの仲間は金緑色か黒・茶系が多いですが、
本種は「虎斑」というだけあって、黒地に黄色い模様があります。
これはオスの特徴で、触角の先も大きくなっています。
今の季節だけに見られる種類なので、見つけるとちょっとうれしくなります。

大塚
プロフィール

ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
©ピッキオ 禁無断転載

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