秋の虫たち

9月も半ばを過ぎ、軽井沢は少しずつ秋めいてきました。
オニヤンマの姿もいつのまにか見かけなくなり、
虫の姿からも、秋を感じます。

ケラ池のほとりでは、フキの葉の上にフキバッタが止まっていました。

アオフキバッタ170923
アオフキバッタ

野鳥の森では見慣れたアオフキバッタです。
翅がありませんが、これで立派に成虫。
この種類は成虫になっても翅がないのです。

一方でトクサには、翅が短い他のバッタが止まっていました。
背中に筋が入っています。

コバネイナゴ幼虫170923

どうやらコバネイナゴの幼虫のようです。
昨年もこの辺りでコバネイナゴの成虫を確認しましたので、
しっかり繁殖していたようですね。
もうすぐ脱皮して、翅の長い(といっても腹部よりは短い)成虫になるでしょう。

コナラの葉の上には、秋になるとよく見かけるイカリモンガが止まっていました。

イカリモンガ170923
イカリモンガ

翅を立てて閉じ、まるでチョウのように止まっていますが、
昼間飛ぶ蛾の仲間です。
もっとも、チョウとガはどちらも「チョウ目」に分類される仲間なので、
それほどの違いはないのです。

アキアカネも、すっかり体が赤くなりました。
ケラ池に植えられたワレモコウに止まっていましたよ。

アキアカネ♀170923
アキアカネ♀

アキアカネは午前中に水田や水溜まりに産卵し、ケラ池では産卵は見られません。
このメスはもう今朝の産卵を終えてケラ池に飛来したのでしょうか?
それとも毎朝産卵する訳ではないのでしょうか?

虫が見られる季節も、残り短くなってきましたね。

大塚
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野鳥調査情報(2017年9月14日)

今朝は早朝は曇り空でしたが、次第に晴れ間が広がりました。
日中はけっこう暑くなり、まだミンミンゼミの声が聞こえましたよ。
朝のまだ涼しい時間帯、毎月恒例の鳥類調査を実施しました。

本日、確認した野鳥は以下の通りです。

キジバト(声)、コゲラ、ハシブトガラス(声)、コガラ(声)、ヤマガラ、ヒガラ(声)、シジュウカラ、ヒヨドリ(声)、ウグイス(声)、メジロ(声)、ゴジュウカラ(声)、キビタキ、オオルリ、キセキレイ(声)、ビンズイ、イカル(声)、ホオジロ、計17種

しばらく見なかったオオルリやキビタキの姿を確認しました。
どちらも小声でさえずっているので気付いたのですが、
繁殖期も終わっているのに、何故さえずっていたのでしょうか?

オオルリ170914
オオルリ

オオルリはさえずるオスを2回確認しましたが、
どちらも近くにメスがいました。
南への渡りを前に「来年もここに来てね!」とでも言っているのでしょうかね?

また、野鳥の森で久しぶりにビンズイを確認しました。

ビンズイ170914
ビンズイ

木がまばらな林で繁殖しているイメージがあって、
亜高山帯にいくとよく見かける野鳥です。
冬は低地に降りて過ごすので、渡りの途中に立ち寄ったのかもしれませんね。

大塚

渡りの季節

先日の野鳥の森の巡回では、昆虫の写真も撮っていました。

トラマルハナバチ170907
トラマルハナバチ

今の季節、ツリフネソウやキバナアキギリ、コバギボウシなど、
主にトラマルハナバチに訪花してもらうことで授粉しようという花が咲いていて、
実際にトラマルハナバチが訪れている姿をよく観察します。

しかしハチの方は、蜜と花粉が集められれば良い訳で、
それらが豊富であれば、「専用の花」意外にも訪れるのです。
アザミの仲間には、様々なチョウやハチが訪れますが、
トラマルハナバチにとってもお気に入りの花のひとつです。

アサギマダラ裏170907
アサギマダラ

サラシナショウマの花に、アサギマダラが訪れていました。
この花には、チョウやハチだけでなく、ハナムグリのような甲虫もやってきます。

アサギマダラは渡りをするチョウとして有名で、
秋には本州から沖縄方面へと移動する事が知られています。

アサギマダラ170907
アサギマダラ

この個体は翅に傷や汚れが無く、羽化してまだ間もないようです。
幼虫はイケマの葉を食べるそうですが、
野鳥の森のイケマでは、幼虫を見つけた事はありません。
南へと渡る旅路の途中なのでしょうか?

大塚

遊歩道の補修工事が入ります

前回の野鳥の森巡回から1週間しか経っていないのですが、
昨日再び、鳥獣保護区管理員の業務で野鳥の森を巡回しました。

一昨日までの落枝対策の作業結果も確認しながら、
例によって開花植物を記録しましたよ。

昨日、開花が確認された植物は以下の通りです。

草の花:ミズヒキ、キバナアキギリ、チヂミザサ、ノブキ、ハナタデ、ユウガギク、ダイコンソウ、ツユクサ、ツリフネソウ、キツリフネ、ヤブマメ、ナンテンハギ、ヒメジョオン、クルマバナ、アカツメクサ、クサコアカソ、ハキダメギク、シロツメクサ、シラネセンキュウ、コバギボウシ、イタドリ、ゲンノショウコ、セキヤノアキチョウジ、ヤマジノホトトギス、ヤマハッカ、コウゾリナ、トネアザミ、キオン、イヌタデ、ミゾソバ、キンミズヒキ、シロヨメナ、サラシナショウマ、シシウド、ヤマゼリ、ミヤマタニソバ、ガンクビソウ、オトコエシ、ノコンギク、ヤマウド、ヤマニガナ、フシグロセンノウ、ハンゴンソウ、タニソバ、イヌトウバナ、ヒヨドリバナ、キツネノボタン、ススキ、メマツヨイグサ、ヨモギ、クサボタン、ミズタマソウ、オミナエシ、マツムシソウ、ゴマナ、シラヤマギク、ホソバガンクビソウ(見つけた順)

木の花:ヤマハギ

アカゲラ休憩所の前に広がる草地では、ツリフネソウが花盛りです。

ツリフネソウ170907
ツリフネソウ

ここにはキツリフネも混ざって咲いています。
トラマルハナバチが、次々とそれらの花に訪れていました。

試験管ブラシのようなサラシナショウマの白い花も目立つようになりました。

サラシナショウマ170907
サラシナショウマ

他に白い花ではヤマウドやシシウドがそろそろ終わり。
シラネセンキュウが咲き始めています。
黄色いキオンやハンゴンソウも目立ちます。

いっぽうで、ウバユリやマムシグサの実が、大きくなってきました。

マムシグサ実170907
マムシグサ

今年はこの子を定点撮影しようかな?

ところで、野鳥の森では9月前半の間、遊歩道の補修工事が予定されています。
内容は主に階段と、雨水を浸透させる溝の補修です。
昨日の段階ではまだ工事が始まっていませんでしたが、
小瀬林道からキビタキ休憩所に登る遊歩道の入口付近では、
工事で使用すると思われる土砂が運び込まれて、
階段脇の坂道がふさがれていました。

散策の際には工事の現場係員の誘導に従って、
安全にご通行いただきますようお願い致します。

大塚

落枝対策

森の木々は、上へ上へと枝を伸ばし、葉を広げて日光を浴びようとします。
すると低い場所にある古い枝は、日当たりが悪くなって枯れ、
折れて地上に落下し、土へと還っていきます。

これは自然界では普通に起きる現象なのですが、
もし、その枯枝が人に直撃したら・・・。
小枝なら良いですが、大きな枝だと命に関わる怪我になりかねません。

今年の夏、ピッキオがガイドしているすぐ近くでけっこう大きな落枝がありました。
その件を「国設軽井沢野鳥の森」を管轄する環境省の担当者に連絡したところ、
早速、落枝対策として、遊歩道の上に伸びる枯枝の除去をして頂ける事になりました。

昨日・今日と、その作業が実施されています。
ピッキオからも歩行者の誘導と切った枝の片付けのため、
スタッフがその作業に同行します。
昨日の午前中は、私、大塚が行ってきましたよ。

低い場所の枯枝は、柄が4〜5mくらいある長いノコギリで切り落とします。

枝落とし170904

しかし本当に危ない太い枯枝は、地上10m以上の場所にあるのです。
そこは専門の職人さん「空師」と呼ばれる方が、木に登って作業します。

空師170904

ロープと足に付けた金具を使って、するすると木を登って行きます。

空師作業170904

そしてロープでチェーンソーを樹上に上げ、枯枝を切り落とします。

高い木を自在に登り降りする姿には、つい見とれてしまいますが、
次の瞬間、地上に落ちた枯枝は、砕け散り、地面に突き刺さって、
その破壊力を見せつけます。

確率的には非常に低いとは言え、
歩行者に直撃しなくて本当に良かったと思いました。

自然の中には、様々な危険が潜んでいます。
そのすべてについて、事前に想定し、予防策を実施するのは難しのですが、
これからも気付いた事には対策を実施して、
たくさんの方が安心して野鳥の森を歩けるようにしていきたいですね。

大塚
プロフィール

ピッキオ

Author:ピッキオ
軽井沢野鳥の森を毎日ガイドしているピッキオが、野鳥の森の季節の自然情報や、日々のネイチャーウォッチングなどで出会った生き物についてご紹介します。
©ピッキオ 禁無断転載

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